修行さん感 旧館

破壊ランナー

「それでもあなたがチャンプであることに変わりは無いわ!」
「俺にとっちゃ、止まってンのと一緒だぁッ!!」

てなわけで破壊ランナーです。
惑星ピスタチオという腹筋善之介率いる劇団の肉体派演劇です。(今は解散しちゃってるとのことですが)
熊道楽さんにヴィデオを頂いて以来、ダチに不思議な力でDVDにしていただいて(俺とこではヴィデオが見れないのです)、それから狂ったように観ております。もう軽く5回は越えましたね。

ストーリーは、西暦2707年に音速走行を可能にしたアスリートたちが繰り広げる熱血スポ根モノ、という位置づけになるんだろうか。
詳しくはここ見といて。

この破壊ランナー、何がスゴイって、まず小道具が無い(あ、腹筋さんが眼鏡だけ使うか。)。大道具も無い。なんにもない。
だからすべて身振り手振り、口頭で表現する。その表現が多少強引ながらも滑稽で面白くもあり、「なるほど」と唸らせるものであったりする。
そしてカメラワークがすごい。「は?演劇なのにカメラワーク?」と思うかもしれない。別にVTRの編集が優秀であるとかそういうことを言っているわけではない。
演劇は舞台で行う。視点は必ず一方向のはず。
発想の転換。役者が動けばいい。
舞台上の演者が、まるでカメラがめまぐるしく動いているかのように舞台上を移動する。さながら、観客は席に座りながらダイナミックなカメラワークを実感できる。その一連の動きの滑らかさに、本当にすごいと思いましたね。
総じて、演者の運動量は圧倒的です。「人間が可能な表現を限界まで試してみました」的な香りがプンプンします。特に、豹二郎(主人公)が爆発炎上し、走行時の構えのまま暗転、10分近くまったく動かないでいる(背後で、事件のニュースや医療関係者の会見場面などが描かれる)場面。長時間同一姿勢(しかもかなり無理な姿勢)で「動かない」でいることは、想像を絶する肉体的負担がかかると思うのですが、それを、やってのける。ただ表現のために。もう感動するしかねぇだろ。
他、たったの9人で主要キャラ・おまけキャラ・エキストラ全てを演じ切る(キャラの演じ分けが非常にうまいため、役が「?」となることは少ない)、ところどころに盛り込まれる多種多様のお笑いネタなど、見るところは多い。
ネタに関しては、「約10分続く一人芝居(一人七役)」など正直ありえない。しかも本編にまったく関係ない。そしてすげぇ面白い。(話によると、台本には「筋肉の話、入る」としか書かれていないそうな)

ストーリー自体は分かり易い少年漫画風味ですが、とにかく表現の巧さを痛烈に実感する逸品です。数多くの練習を重ねたであろうお笑いも、タイミングとテンポが実に心地よく、何度観ても飽きません。
観ようと思っても観るのは難しいと思いますが、オススメです。「観てみたい!」という方は御連絡ください、何とか努力してみますゆえ。

悔やまれるのは、舞台で見たかった、ということですね。
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by syugyou003 | 2005-02-09 23:24 | 雑記
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TRPG好きの兼業イラストレーターがいろいろ書き連ねるブログです。生きてるって素晴らしい。素晴らしさを実感するためにご飯を食べよう。もりもり。ああおいしい。
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